不倫、不貞、浮気の慰謝料・弁護士解説ブログ

私は不倫、不貞、浮気トラブルの慰謝料事件の法律相談を山のように処理してきた、都内の弁護士です。このブログでは、 私の豊富な経験から、不倫、不貞、浮気トラブルの法律問題について解説をさせていただきますので、少しでも読者の皆さんに役立つ情報をお届けできればと思っています。

第1回「不倫、不貞、浮気トラブルの慰謝料っていくら?」

1.不倫、不貞、浮気とは

短めに自己紹介から始めさせていただきます。

私は、不倫、不貞、浮気トラブルの慰謝料事件の法律相談を、山のように処理してきた、都内の弁護士です。

このブログでは、私の豊富な経験から、不倫、不貞、浮気トラブルの法律問題について解説をさせていただきます。少しでも読者の皆さんに役立つ情報をお届けできればと思っています。

 

早速ですが、夫や妻から慰謝料請求をされる事件となるような、いわゆる「不貞行為」とは、裁判例等で次のように定められています。

 

・・配偶者のある者が、配偶者以外の異性と性的関係をもつこと・・

 

裁判所は「不貞行為」という言葉を使いますが、世間的には、「不倫」や「浮気」という言葉の方が一般的ですよね。

 

性的関係がどの段階に至れば慰謝料を請求されるのか、夫婦仲が決定的に破綻している場合でも慰謝料を請求されるのか、という「不貞行為」の定義にかかわる問題もありますが、それらのテーマは別の記事で扱います。

 

この記事では、まずは皆さんが最も関心のある、慰謝料の相場感について解説をしていきます。

 

2.慰謝料の相場

慰謝料の相場を正確に理解するには、まず、「慰謝料ってどういう意味?」という疑問を解決する必要があります。

 

法的には、「慰謝料」とは、「精神的苦痛を慰謝するための金銭」という言い方になります。

つまり、不倫、不貞、浮気によって、夫または妻が心を痛めたことに対する金銭的な補償という意味合いでしょうか。

 

しかし、「精神的苦痛」や「心を痛めたこと」をお金に換算するのは難しいですよね。

 

なので、不倫、不貞、浮気の慰謝料の額については、明確に定められた相場の基準は今のところ存在しません。裁判所が個々の事案に応じて決めているのが現状です。

 

実際の裁判例でも、不倫、不貞、浮気の慰謝料は「50万円が妥当」としたケースから、「100万円が妥当」としたケース、さらには「300万円が妥当」としたケース、もっというと400万近い金額を妥当としたケースまであります。

 

3.慰謝料はいくらになるのか?

以上から、不倫、不貞、浮気をしてしまい、慰謝料請求を受けた夫または妻が、「自分はいくらの慰謝料を払わなくてはいけないんだろう」と疑問をお持ちになり、ご自身の事案に即した不倫、不貞、浮気の慰謝料の相場感をお聞きしたいという方は、弁護士に相談することをお勧めします。

 

ブログを書いている私も、法律相談では、事情を詳しくお聞きした上で、山のように処理してきた相談・交渉・訴訟経験や、数百件に及ぶ裁判例の分析に基づき、慰謝料の相場や今後の進め方について適切なアドバイスをするよう努力しています。

 

もっとも、慰謝料の相場については、何も手掛かりがないわけでなく、裁判例の分析から、慰謝料の増額要素や減額要素を抽出することができます。

ですので、次の記事では、これらの増額要素や減額要素について分かりやすい解説をしていきたいと思います。